西国巡礼ワンショット(第4回)

西国巡礼ワンショットの第4回は、10番三室戸寺、11番上醍醐准胝堂、12番正法寺(岩間寺)と京都の寺々を巡ります。(本コーナーは12回シリーズで毎月展開。第1回目は1月17日、第2回目以降は毎月1日に配信しています)

四季によって変化する三室戸寺の美しい庭園

【10番 三室戸寺】三室戸寺の境内の空気感はとても澄んでいてすがすがしい。庭園には四季を織りなす草木が整然と植栽されている。驚くのは、その毎日の整備を専門の職人たちではなく、お寺さまがみずから行っていることだ。手間や時間がかかる剪定、施肥などなど、その熱意が美しい花々にも宿るのだろう。

上醍醐のお堂

【11番 上醍醐准胝堂】現在は、御朱印を下醍醐の観音堂で押印していただけるが、上醍醐まで徒歩で登る「価値」は大いにあり、休日などは登攀者が多い。健脚を誇るご高齢の方もいて、道を譲りながらそのみずみずしい健康と体力に憧憬を抱いたりする。山頂で乾いた喉を潤せば、それはまさに「醍醐水」。法悦にひたれる瞬間でもある。

正法寺の夫婦桂

【12番 正法寺(岩間寺)】上醍醐准胝堂と正法寺は峰続きで、互いの距離は4キロほどである。風向きにもよるが、法螺貝の音を届けることも可能だという。この寺の開基は泰澄で修験のネットワークが及んでいたことをうかがわせる。また、境内には桂の大樹群があり、初代の本尊は霊験を宿した一本の桂で彫られたという。修験の代表的な古刹に日光の中禅寺があるが、その本尊も桂の生木で彫られた。興味深い。