2023年1月
ごそうの100日巡礼<第11話 上醍醐准胝堂>
秀吉が醍醐の花見を催した山道を登りきると上醍醐に至る。平安時代から宗教者たちの山林修行のメッカであった。急な斜面に挑みながら自分の心との対話が始まる。 西国11番 上醍醐准胝堂=宗派:真言宗醍醐派(総本山)、本尊:准胝観 […]
ごそうの100日巡礼<第10話 三室戸寺>
三室戸寺の境内は回遊式の大庭園となっている。広さは約5千坪。大自然の溌剌たる精気をともに、緑の風が吹き、整然たる気の流れがある。 西国10番 三室戸寺=宗派:本山修験宗、本尊:千手観世音菩薩(秘仏)、開基:行表和尚、開創 […]
ごそうの100日巡礼<第9話 南円堂(興福寺)>
貴族の富によって創建された興福寺だが、兵火などで何度か焼失した。最後にその復興を支えたのは庶民による信仰の力だった。 西国9番 南円堂(興福寺)=宗派:法相宗大本山、本尊:不空羂索観世音菩薩、開基:藤原冬嗣、開創年:弘仁 […]
ごそうの100日巡礼<第8話 長谷寺>
長谷寺の観音さんは杖をもっている。それは地蔵さんの功徳を宿しているからだ。いまの世を救って下さる観音さんでありながら、人々の来世をも救済せんと。 西国8番 長谷寺=宗派:真言宗豊山派総本山、本尊:十一面観世音菩薩、開創: […]
ごそうの100日巡礼<第7話 岡寺>
「厄年」は人生の節目を慎み深く考えるためのよい機会に違いない。それは先人たちの知恵でもある。岡寺は古来、厄をはらう寺として広く知られてきた。 西国7番 岡寺=宗派:真言宗豊山派、本尊:如意輪観世音菩薩、開基:義淵僧正、創 […]
ごそうの100日巡礼<第6話 南法華寺(壷阪寺)>
観音さんの故郷では美しい花が咲り、その香りが豊かに漂っているという。壷阪寺の境内にはラベンダーなど香りの良い花々が四季を通じて咲き誇る。目の不自由な人たちにも深い功徳として。 西国6番 南法華寺(壷阪寺)=宗派:真言宗( […]
観音正寺さまの記念ポスターが完成
観音正寺様では2025年12月18日まで聖徳太子遠忌1400年事業を展開しており、その記念事業の一環として授与されるポスターがこのほど完成しました。観音さまのお姿の絵はごそうが観音正寺様に御奉納させていただいた作品です。 […]
ごそうの100日巡礼<第5話 葛井寺>
葛井寺の観音さんは文字通り千本の腕をもつ。美術的に傑作で国宝でもある。280年前からは勧進のため河内と江戸を何度も往復してきた。緻密・繊細なお姿でありながらも。 西国5番 葛井寺=宗派:真言宗御室派、本尊:十一面千手千眼 […]
ごそうの100日巡礼<第4話 施福寺>
日本の信仰の多くは山から発した。しかし施福寺の場合は海だ。修験道のメッカに近い山頂に本堂がある。だから山の信仰によるという誤解が長く続いた。 西国4番 施福寺=宗派:天台宗、本尊:十一面千手千眼観世音菩薩、開基:加古行満 […]
ごそうの100日巡礼<第3話 粉河寺>
日本を訪れたフロイスが粉河寺の本堂のスケールに驚いている。桃山時代に兵火に遭ったが、再築後なお圧巻だ。庶民の篤い信仰によって生まれ守られてきた祈りの聖地として。 3番 粉河寺=宗派:粉河観音宗(総本山)、本尊:千手千眼観 […]