森閑とした山中の細い道をアリの行列のように歩く人々。中世の熊野には貴賤を問わず、多くの旅人が行き来した。湯峰王子の近傍には、湯の峰温泉があり、旅人たちはここで聖地への禊ぎと旅の疲れを癒やした。世界遺産の一つである「つぼ湯」は湯温45度。白い濁り湯で、わずか数分浸かるだけで闊達な血の巡りを得た。心とカラダの「よみがえり」を感じつつ。

熊野の本宮付近
湯の峰温泉街
つぼ湯