2023年2月
ごそうの100日巡礼<第49話 水澤寺>
巡礼での聖水 巡礼 中に渇いた喉を潤す清水は身体を蘇らす甘露であり観音さんの「聖水」であるかのようだ。水澤寺の境内には五徳の水が湧き出し尽きることがない。 坂東16番 水澤寺=宗派:天台宗、本尊:十一面千手千眼観世音菩薩 […]
ごそうの100日巡礼<第48話 長谷寺(白岩観音)>
巡礼道中での覚悟 かつては巡礼での行き倒れも珍しくなかった。白岩観音の脇を走る県道は昔の巡礼道で、過去に五、六百もの無縁仏をこの寺で弔ってきたという。 坂東15番 長谷寺(白岩観音)=宗派:金峯山修験本宗、本尊:十一面観 […]
ごそうの100日巡礼<第47話 弘明寺>
坂東札所と行基伝説 坂東札所には行基が開いたとされる寺が多い。弘明寺の観音さんは流行した熱病の平癒で信仰を集めた。行基のような人物の庶民救済と無縁であるまい。 坂東14番 弘明寺=宗派:高野山真言宗、本尊:十一面観世音菩 […]
ごそうの100日巡礼<第46話 浅草寺>
広く愛され続ける観音さん 江戸時代の巡礼が一大ブームになったのは観音さんの信仰の広がりにもよる。浅草寺はその代表とも言える観音さんのお寺であり巡礼のお寺でもある。 坂東13番 浅草寺=宗派:聖観音宗(総本山)、本尊:聖観 […]
ごそうの100日巡礼<第45話 慈恩寺>
観音さんの経典を翻訳した三蔵法師 孫悟空は架空だが三蔵法師は観音経などを翻訳した実在の人物だ。二十世紀になって慈恩寺には三蔵法師の霊骨が縁あってもたらされ、奉安されている。 坂東12番 慈恩寺=宗派:天台宗、本尊:千手観 […]
ごそうの100日巡礼<第44話 安楽寺(吉見観音)>
巡礼で味わう五感の功徳 観音さんの聖地では味覚を備えた功徳に出会がこともできる。吉見観音の厄除だんごもその一つ。朝観音の日などは千本のだんごが瞬く間に売り切れるという。 坂東11番 安楽寺(吉見観音)=宗派:真言宗智山派 […]
ごそうの100日巡礼<第43話 正法寺>
巡礼道と巡礼文化を守る 江戸時代に大盛行をみた観音巡礼が下火になったとき、必死に札所の法灯を守った人々がいた。正法寺も地元と一体になりながら寺院再興を目指してきた。 坂東10番 正法寺=宗派:真言宗智山派、本尊:千手観世 […]
ごそうの100日巡礼<第42話 慈光寺>
死装束に擬せられる巡礼の旅姿 巡礼装束は俗世界から離れ一介の巡礼者となる決意と覚悟の表れでもある。慈光寺は関東で最も古い巡礼寺院の一つで、高い格式を誇ってきた。 坂東9番 慈光寺=宗派:天台宗、本尊:十一面千手観世音菩薩 […]
ごそうの100日巡礼<第41話 星谷寺(星の谷観音>
巡礼の夜に見上げる星空 満天の星空にはこの世と命のことを想起させるものがある。巡礼で野に伏せばなおさらだろう。星谷寺の井戸には観音さんの霊異で白昼でも星が映るという。 坂東8番 星谷寺(星の谷観音)=宗派:真言宗大覚寺派 […]
ごそうの100日巡礼<第40話 光明寺>
草鞋の緒を固くして 光明寺の山門にはたくさんの草鞋がかかっている。仁王さんの素足をおもんぱかる人々からの奉納という。「草鞋の緒」をしめ直しつつ巡礼はさらに続いていく。 坂東7番 光明寺=宗派:天台宗、本尊:聖観世音菩薩、 […]