ごそうの100日巡礼<第16話 清水寺>
観音さんの須弥壇には花や香がたむけられるが、境内の風景もその一つ。清水寺の舞台からは浄土を示す彼岸の夕日が、さらに美しい。 西国16番 清水寺=宗派:北法相宗大本山、本尊:十一面千手千眼観世音菩薩、開基:延鎮上人、開創: […]
ごそうの100日巡礼<第15話 観音寺(通称:今熊野観音寺)>
平安時代の貴族たちにとって熊野の聖域を歩くことは大きな憧れのひとつであった。今熊野観音寺はその「熊野」の勧請として誕生し篤く信仰された。 観音寺(通称:今熊野観音寺)=宗派:真言宗泉涌寺派、本尊:十一面観世音菩薩、開基: […]
ごそうの100日巡礼<第14話 園城寺>
日本の巡礼の史料は、平安時代までさかのぼれる。園城寺の高僧が相次いで実践した記録で、12世には札所寺院が確定し、今日に至っている。 西国14番 園城寺=宗派:天台宗寺門派総本山、本尊:如意輪観世音菩薩、開基:大友与多王、 […]
ごそうの100日巡礼<第13話 石山寺>
石山寺の境内にある巨大な珪灰石は、古代から人々の信仰のまとだった。平安時代には紫式部、清少納言をはじめ貴族社会の女性たちを惹きつける聖地となった。 西国13番 石山寺=宗派:東寺真言宗大本山、本尊:勅封二臂如意輪観世音菩 […]
ごそうの100日巡礼<第12話 正法寺(岩間寺)>
正法寺は10番三室戸寺から11番上醍醐准胝堂、13番石山寺を結ぶ峰続きにある。山岳宗教者の修行の場であり、それが観音巡礼道の基盤にもなった。 西国12番 正法寺(岩間寺)=宗派:真言宗醍醐派、本尊:千手観世音菩薩、開基: […]
ごそうの100日巡礼<第11話 上醍醐准胝堂>
秀吉が醍醐の花見を催した山道を登りきると上醍醐に至る。平安時代から宗教者たちの山林修行のメッカであった。急な斜面に挑みながら自分の心との対話が始まる。 西国11番 上醍醐准胝堂=宗派:真言宗醍醐派(総本山)、本尊:准胝観 […]
ごそうの100日巡礼<第10話 三室戸寺>
三室戸寺の境内は回遊式の大庭園となっている。広さは約5千坪。大自然の溌剌たる精気をともに、緑の風が吹き、整然たる気の流れがある。 西国10番 三室戸寺=宗派:本山修験宗、本尊:千手観世音菩薩(秘仏)、開基:行表和尚、開創 […]
ごそうの100日巡礼<第9話 南円堂(興福寺)>
貴族の富によって創建された興福寺だが、兵火などで何度か焼失した。最後にその復興を支えたのは庶民による信仰の力だった。 西国9番 南円堂(興福寺)=宗派:法相宗大本山、本尊:不空羂索観世音菩薩、開基:藤原冬嗣、開創年:弘仁 […]
ごそうの100日巡礼<第8話 長谷寺>
長谷寺の観音さんは杖をもっている。それは地蔵さんの功徳を宿しているからだ。いまの世を救って下さる観音さんでありながら、人々の来世をも救済せんと。 西国8番 長谷寺=宗派:真言宗豊山派総本山、本尊:十一面観世音菩薩、開創: […]
ごそうの100日巡礼<第7話 岡寺>
「厄年」は人生の節目を慎み深く考えるためのよい機会に違いない。それは先人たちの知恵でもある。岡寺は古来、厄をはらう寺として広く知られてきた。 西国7番 岡寺=宗派:真言宗豊山派、本尊:如意輪観世音菩薩、開基:義淵僧正、創 […]